「あわてないで! 子どもの病気ケア」


高橋こどもクリニック 高橋 秀知


 子どもが夜間や休日に病気になったとき,親はとても不安なものです。でも,
そんな時に病気や家庭での看護についての知識があれば,あわてずに対応でき
るのではないでしょうか。今回は,今年1月に作成された「大事なことだけ!
 こどもの応急手当・事故予防」という小児救急ガイドブックに沿ってお話し
ました。普段から身近においていざというときにあわてず活用して頂くととも
に,日ごろから,子どもの体調によく注意し,かかりつけの医師をもつように
心がけておきましょう。

 以下はお話した項目です。

1.熱が出たとき
2.「せきがひどい,ぜいぜいする」など呼吸困難があるとき
3.目が腫れたとき
4.耳だれがあるとき
5.鼻血がでたとき
6.異物の誤飲(飲み込み)
7.異物の誤飲(吸い込み)
8.腹痛があるとき
9.吐いたとき
10.下痢があるとき
11.やけどしたとき
12.虫にさされたとき(特にハチ)
13.発疹がでたとき
14.じんましんがでたとき
15.ショックを起こしたとき
16.頭を打ったとき
17.けいれんが起きたとき
18.ぐったりしている,元気がないとき
19.泣き止まないとき(乳児の場合)

 また,子どもの死亡原因の第1位が,病気ではなく,事故です。子どもの目
線で環境を整えることで,重大な事故を予防できることも合わせてお話しました。