「歯科衛生士の仕事」

宮川聡文=あおもりデンタルケアクリニック院長、八戸市在住

 歯科衛生士の仕事についてお話をさせていただきます。
歯科衛生士とは、歯科の病気の予防および口腔(こうくう)衛生の向上を図る
ことを目的として、人々の歯・口腔の健康づくりをサポートする国家資格の専
門職です。

 具体的には、
 @歯科予防処置…虫歯や歯周病の予防のために歯垢(プラーク)や歯石の除
  去、歯磨き指導、フッ化物塗布などの薬物塗布を行います。

 A歯科診療補助…歯科診療所などで歯科医師の診療を補助するとともに、歯
  科医師の指示を受けて診療の一部を担当します。

 B歯科保健指導…保健所や学校などで歯磨きや食習慣についての指導を行い
  ます。

 C訪問口腔ケア…要介護者の方を対象に施設や自宅に出向き、口腔清掃、食
  事の食べ方やのみ方の指導、のみ込む力が弱くなっている方への訓練の指
  導などを行います。

 近年、Cの口腔ケアが注目されております。これは、在宅医療のニーズが高
まる中、口の中は肺の入り口だから、そこが不潔であれば、肺炎の可能性が増
すと指摘されはじめ、歯科衛生士による訪問口腔ケアが注目されているのです。

 訪問口腔ケアはまさに歯科衛生士の見せ場であり、「生きることを支える」
ために必要な医療として脚光を浴びております。とてもやりがいがあり、素晴
らしい職業なのですが、あまり知られていないせいか、歯科衛生士は全国的に
不足しています。

 歯科衛生士の国家資格を取得するにはどうすればいいのでしょうか。
高校を卒業後、歯科衛生士養成機関(専門学校、短期大学、大学)で所定のカ
リキュラムを履修し卒業すると、歯科衛生士国家試験の受験資格が得られます。
国家試験に合格すると歯科衛生士としてデビューできます。

 現在、歯科衛生士国家試験の合格率は95%程度、就職率もほぼ100%と
不況知らずの職業です。女性専門の職業ではなく、ごく少数ですが男性の歯科
衛生士も存在します。皆さん、歯科衛生士を目指してみてはいかがでしょうか。