「名医を選ぶために」

本田忠=本田整形外科クリニック院長、八戸市在住

 病気は、あくまで個人的、個別的なものです。病気も患者さんのニーズも実
に多様です。患者さんのご希望や事情に合わせて、医師は柔軟に対処する必要
があります。

 【情報公開による評価は限界がある】
 現在病院の情報公開は、かなり進んでいます。雑誌などではランキングも多
数です。しかし、単純に情報公開して、しかも「比較広告」すればすべては解
決するのでしょうか。

 なかなかそうはいきません。あくまで、今現在のご自分の状態に合った選択
をする必要があるからです。統計は残念ながらあまり役には立ちません。

 【かかりつけ医を上手に利用しましょう】
 ご自分で名医を探すのは困難です。かかりつけ医がいれば、かかりつけ医に
相談して選択していくことも大切です。

 「名医」を選択した後は、セカンドオピニオンという制度があります。診断
や治療方針についての主治医以外の医師の意見を言います。

 医師からインフォーム(説明)を受けても、情報も知識もない患者や家族に
とっては、治療法の決定をできなかったり、不安を覚えたりする場合もありま
す。だから、知識を持っている専門医に相談し、意見を聞きたいということに
なるわけです。

 フリーアクセスが保証されている日本においては、患者さんは自由意思で医
療機関を変わっています。「あそこの病院では治らない」。いわゆるホスピタ
ルショッピングです。セカンドオピニオンは、ホスピタルショッピングの検査
などの重複を考慮したシステムと言えます。

 ※八戸地域の医療機関情報についてのホームページアドレスは
http://www.orth.or.jp/Isikai/2008/now/kensaku.html