「特定健診・特定保健指導」

三浦葉子=八戸市総合健診センター保健師

 2008年4月より始まった特定健診・特定保健指導が2年目を迎えていま
す。八戸市総合健診センターにおいても特定健診の受診率向上を念頭に置き、
スムーズな業務遂行や環境整備を目指して試行錯誤を重ねています。そこで、
現時点での特定健診・特定保健指導の内容などについてご報告します。

 特定健診の対象者は、40歳以上75歳未満のすべての医療保険加入者(被
保険者、被扶養者)です。当センターにおける08年度の受診者数は4万40
78名でした。うち、特定保健指導の対象となったのは7542名で、保健指
導を受けた方は491名、6カ月後の評価ができた方および終了者は485名
でした。

 特定保健指導では、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)解消に向
けて食事や運動などの生活習慣に関して話し合い、6カ月後にどんな姿の自分
でいたいかという目標を自己決定するための支援を行います。特定健診の結果、
腹囲測定で男性85センチ以上、女性90センチ以上の受診者で、血圧や血糖、
中性脂肪が基準範囲を超えている方に対して実施しています。

 八戸市国民健康保険や階上町国民健康保険、一部企業健康保険組合の受診者
について、特定健診当日に特定保健指導の初回面談を行っております。健診当
日に保健指導ができないときは、後日、健康保険組合などから特定保健指導を
お知らせする仕組みになっています。その場合には、特定保健指導のご予約は
午後に承り、実施しています。

 特定保健指導の契約によって違いはありますが、健診当日に保健指導を受け
ていただける場合には、健診後速やかに実施できますので、午前中にはすべて
終了します。

 「2回、3回と健診センターに出向きたくない」と思っていらっしゃる方に
は、健診当日に保健指導まで受けていただくことをお勧めします。血糖やコレ
ステロールなどの血液の数値も健診当日に出ますので、より納得のいく話し合
いになっています。

 元気で過ごしているときは、なかなか健康を意識することがありません。気
付いたら、いつのまにか糖尿病が進んでいた、重い心臓病になっていた|など
ということのないように、できるだけ健診の機会を利用し、ご自身の体のメン
テナンスをしていただくことを強くお勧めします。

 健診前よりも健診後の方が、ずっと元気に、健康になっていたと思っていた
だけるよう、私たちスタッフも頑張ってまいります。