「訪問看護」

八戸市医師会訪問看護ステーション

　病気や障害があっても、住み慣れた自宅で自分らしく過ごしたいと思う人は
年々増え、病院の治療が終わってから在宅療養に移行する人が増加しています。
こうした中で重要な役割を果たすのが「訪問看護」です。

　看護師などがお住まいを訪問し、本人や家族の意思、生活状況を尊重して、
ＱＯＬ（生活の質）が向上するよう予防的支援から最期の時（みとり）までを
支えます。

　実際の役割は幅広く、訪問看護サービスの内容もそれぞれ異なります。２４
時間連絡相談ができ、急に容体が変わり心配に思うときや不安なときなどの対
応も行っています。

　Ｔさんは末期の進行がんでした。告知を受けいろいろ考えた後、往診の先生
と訪問看護師のほか、多種のサービスを使い自宅での生活を選びました。

　自分の体調に合わせて食べたい物を食べ、時には外出もしたり、家族と大好
きな晩酌もしてゆったりした時間を過ごし、徐々に身辺整理を行い、ご家族に
見守られながら最期まで家で過ごされました。

　訪問看護は赤ちゃんからお年寄りまで、必要とされるすべての方が対象とな
ります。介護保険や医療保険が使えるため、安い料金で利用できます。例えば
次のような不安がある場合には「訪問看護」の利用を検討してみましょう。

　＊家族は本当に介護ができるのかな？
　＊退院してから容体が急変したらどうするの？
　＊間違えずにちゃんと薬が飲めるかな？
　＊日常生活はちゃんとできるのかな？
　＊再入院することになったらどうすればいいの？
　＊転んだらどうしよう？
　＊一人でも自宅でリハビリできるかな？
　＊療養生活を考えると不安だらけ。どうしたらいいの？

　利用したいときには「こんなこと聞いていいのかな？」と思わずに、主治医
（かかりつけ医）、各病院の医療連携室や相談室、ケアマネジャー、各訪問看
護ステーションに、まずは相談してみてください。